JPAddress for .NET
JPAddressはコンポーネント名の通り、日本の住所入力に特化したコンポーネントです。
JPAddressは郵便番号や住所検索の機能を提供するライブラリであり、入力フォームで利用するためにはInputManやMultiRowと組み合わせて利用します。MultiRowに組み合わせるというのは、MultiRowのGcPostalCellなどのInputMan互換のセルで利用できることを意味します。
JPAddressとInputManの連携については以下の記事を参考いただくとして、ここではJPAddressで実現できる機能の一覧を紹介します。
- 参考:「JPAddressを用いて、さらに優れた住所入力フォームを作成しよう」(CodeZine)
検索機能
- 郵便番号から住所情報を検索
- 大口事業所個別番号から住所情報を検索
- 住所から郵便番号を取得
- 大口事業所名から郵便番号を検索
- 大口事業所名の仮名情報から郵便番号を検索
- 全国地方公共団体コードから都道府県名や市区町村名を検索
- 市外局番から住所検索を検索
- 住所からカスタマバーコードへの変換
辞書ファイル
- 郵便番号検索用辞書(KEN_ALL.dat)
- 大口事業所個別番号用辞書(JIGYOUSHO.dat)
- 市外局番辞書(shigai_list.dat)
注
製品に含まれる辞書ファイルは製品の発売時点のものです。辞書更新サービスを契約すると最新の辞書データを利用できます。
ActiveReports for .NET
ActiveReportsは帳票の出力をサポートするコンポーネントです。
帳票といっても業務の手続きに関する書面から、注文書や経理の書類など、アプリケーションによって出力するものはさまざまです。そのため、開発する側もそれにあわせて帳票を作成する必要があり、どうしても流用が難しい部分でもあります。ActiveReportsを利用すれば、積み重ねてきたノウハウや機能を利用して帳票作成の工数を削減することが可能になります。
3種類のレイアウト方法
ActiveReportsは複数の方式で帳票の見た目を定義することができます。この仕様はさまざまな帳票の要望に応えるために生まれたものです。
セクションレポート
リスト系のデータソースを元に、大量のデータを一覧表示するような帳票に適したレイアウト方式です。データ量により表示するページなどが異なるため、ページ数などは可変になります。
ページレポート
1ページに表示するデータを明確に定義する方法です。そのため紙の帳票を見た目通り移植するような場合に、レイアウト通りの表示ができるため適している方法です。日本の紙ベースの帳票をデジタル化する場合に一番適した方式です。
RDLレポート
複数のデータソースを用いて、自由にレイアウトできる方式です。レポート系で複数のデータソースを組み合わせて帳票を作成したい場合などに適しているでしょう。
日本仕様への対応
ActiveReportsを用いた帳票は、縦書きや禁則処理などの柔軟な日本語表示に対応しています。
また、Excelからのインポートをサポートしているため、これまで業務で利用していたExcelベースの帳票を容易にインポートすることができます。
作成したデータの出力形式もPDF、Excel、TIFFなどさまざまな形式に対応しています。
まとめ
いくつかの拡張の実例を交えながら、グレープシティ社のコンポーネントの日本独自の仕様に強い点を紹介してきました。
拡張の例からもわかるように、これらコンポーネントは標準の機能に加え、柔軟な拡張性を備えている点もポイントの1つです。
日本で、日本語を使用し、日本の文化を踏まえた使いやすいアプリケーションを作成する一助になれば幸いです。