SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ComponentZine(InputMan)(AD)

JavaScript入力コントロール「InputManJS」がアップデート! 新機能で入力フォームを最適化しよう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

多機能なコンボボックスを提供するコンボコントロール

 コンボコントロールは、HTMLのselectタグにはない機能を備えたコンボボックスで、図5のように表示されます。

図5 コンボコントロール(p004-combo)
図5 コンボコントロール(p004-combo)

コンボコントロールの基本的な実装

 図5に対応する実装(リスト7)で、コンボコントロールの基本的な実装方法を説明します。selectタグのHTML要素を引数にして、GC.InputMan.GcComboBoxのコンストラクターを実行します。コンストラクターの第2引数で、表示するデータ配列をitemsに設定します。

リスト7 コンボコントロールの基本的な実装(p004-combo/main.js)
var gcComboBox1
  = new GC.InputMan.GcComboBox(document.getElementById('gcComboBox1'), {
    items: products1 // コンストラクターでデータを設定
  });

 itemsに設定するデータ配列が複数のデータ項目を持っている場合、リスト8の通り、displayMemberPathに画面表示する項目、valueMemberPathに選択値の項目を指定します。

リスト8 画面表示と選択肢のデータ項目を設定する例(p004-combo/main.js)
var products2 = [
  { 'serial': '1', 'vendor': 'Apple', 'name': 'iPhone XS' },
(略)
];
var gcComboBox2
  = new GC.InputMan.GcComboBox(document.getElementById('gcComboBox2'), {
    items: products2,
    displayMemberPath: 'name',  // 選択肢の画面表示にするデータ項目
    valueMemberPath: 'serial'   // 選択値にするデータ項目
  });

スピンボタンとドロップダウンボタンの表示

 コンボコントロールには、標準のドロップダウンボタン(▼ボタン)のほかに、選択肢を順番に切り替えるスピンボタン(上下の▲、▼ボタン)を表示できます。図6のサンプルでは、ドロップダウンボタンを左側に、スピンボタンを右側に表示しています。

図6 スピンボタンとドロップダウンボタンの表示例(p004-combo)
図6 スピンボタンとドロップダウンボタンの表示例(p004-combo)

 図6に対応する実装はリスト9の通りです。

リスト9 スピンボタンとドロップダウンボタンの設定(p004-combo/main.js)
var gcComboBox3
  = new GC.InputMan.GcComboBox(document.getElementById('gcComboBox3'), {
(略)
    showSpinButton: true, // スピンボタンの表示指定 ...(1)
    showDropDownButton: true, // ドロップダウンボタンの表示指定 ...(2)
    spinButtonPosition: // スピンボタンの表示位置 ...(3)
      GC.InputMan.SpinButtonAlignment.RightSide,
    dropDownButtonPosition:  // ドロップダウンボタンの表示位置 ...(4)
      GC.InputMan.DropDownButtonAlignment.LeftSide
  });

 (1)と(2)がスピンボタンとドロップダウンボタンの表示設定(いずれもtrue=表示する)、(3)と(4)が表示位置の設定です。

複数選択と省略表示

 コンボコントロールでは、選択肢の複数選択が有効にできます。選択個数が増えて表示がコントロールからはみ出す場合は省略表示できます。

図7 複数選択と省略表示の例(p004-combo)
図7 複数選択と省略表示の例(p004-combo)

 図7に対応する実装はリスト10の通りです。

リスト10 複数選択と省略表示の設定(p004-combo/main.js)
var gcComboBox4
  = new GC.InputMan.GcComboBox(document.getElementById('gcComboBox4'), {
(略)
    isMultiSelect: true, // 複数選択 ...(1)
    ellipsis: GC.InputMan.EllipsisMode.EllipsisEnd, // 省略設定 ...(2)
    ellipsisString: '~' // 省略時に付加する文字列 ...(3)
  });

 (1)が複数選択を有効にする設定です。(2)は省略設定で、EllipsisEnd(文末を省略)のほか、EllipsisPath(中央を省略)、None(省略なし)が設定できます。既定の省略文字は3点リーダー(...)ですが、(3)のellipsisStringで変更できます。

次のページ
改行キーでのフォーカス制御

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ComponentZine(InputMan)連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト  吉川 英一(ヨシカワ エイイチ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/11244 2018/12/06 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング