Eclipseマーケットプレースの利用
Eclipseへのプラグインの追加方法について、まず現在主流のマーケットプレースの利用による追加方法を紹介します。
Eclipseマーケットプレースとは
Eclipseマーケットプレースは、Eclipse財団が運営するプラグインのポータルサイトです(図5)。
有償、無償を問わず、さまざまなプラグインの情報が公開され、このサイトを通じて検索、インストールが行えます。
マーケットプレースを利用してプラグインを追加
このマーケットプレースを利用して、実際にプラグインを追加してみましょう。追加するプラグインは、JavaのWebアプリケーション開発に便利なEclipse Tomcat Pluginです(図6)。
Eclipseの[ヘルプ]メニューから[Eclipseマーケットプレース]を選択してください。表示された画面の検索窓に「tomcat」と入力し、[Go]ボタンをクリックして検索を行ってください。図7の検索結果画面が表示されます。
表示された検索結果から、「Eclipse Tomcat Plugin」の[インストール]ボタンをクリックしてください。すると、図8のライセンスに同意を求める画面が表示されます。
ブラウザからのインストール
あるいは、図6のブラウザに表示されたEclipse Tomcat Pluginのページ上の[Install]アイコンをEclipseの画面にドラッグ&ドロップすると、図9の画面が表示されます。
この画面の[確認]ボタンをクリックすると、図8のライセンスに同意する画面が表示されます。
画面上の[同意します]のラジオボタンを選択し、[完了]ボタンをクリックしてください。ダウンロードとインストールが開始されます。無事インストールが終了したら、図10の完了を表示するダイアログが表示されるので、[今すぐ再起動]をクリックしてEclipseを再起動してください。
再起動すると、Eclipseの画面のツールバー上にの猫のアイコンが3個追加されていれば、無事インストールが終了です。
このように、Eclipseマーケットプレースを利用すれば、プラグインの検索からインストールまで簡単に行えるようになっています。なお、ここで追加したEclipse Tomcat Pluginを使ったプロジェクトを、次回紹介します。
アップデートサイトの利用
このような便利なEclipseマーケットプレースですが、全てのプラグインがマーケットプレースに公開されているわけではありません。そのような場合は、2番目の方法であるアップデートサイトを利用することになります。次に、その方法を紹介します。
アップデートサイトはURLを入手
アップデートサイトを利用したプラグインとして、ERMasterを取り上げます(図11)。
ERMasterは、データベース設計において標準で利用されているER図を作成できるプラグインです。ER図の作成だけでなく、作成したER図をもとにデータベースを構築するスクリプトファイルや、設計ドキュメントの生成まで行える非常に高機能なプラグインです。ただ、ここ数年メンテナンスされていません。メンテナンスされていないとはいえ、特にバグもなく、最新のEclipseでも利用できるので、本稿でも、このプラグインをインストールしていきましょう。なお、このERMasterの使い方も、本連載中で紹介する予定です。
そのERMasterのサイトの[インストール]のリンクをクリックすると、図12の画面が表示されます。
この画面を見ると、次のURLが記載されています。
- http://ermaster.sourceforge.net/update-site/
これが、アップデートサイトのURLです。このように、アップデートサイトを利用してのプラグインのインストールの場合、そのプラグインを紹介するサイトのどこかにアップデートサイトのURLが記載されているので、まず、そのURLを入手してください。
なお、このURLにブラウザでアクセスしても、エラーとなるので注意してください。URLは、あくまでEclipseで利用します。
アップデートサイトでのプラグインのインストール方法
では、入手したURLを利用して、実際にプラグインをインストールしていきましょう。
[ヘルプ]メニューから[新規ソフトウェアのインストール]を選択します。図13の画面が表示されます。
この画面右上の[追加]ボタンをクリックしてください。図14の画面が表示されます。
[名前]欄には「ERMaster」、[ロケーション]欄に先のアップデートサイトのURLを入力して、[追加]をクリックしてください。すると、図13の画面が図15の画面に変わります。
追加可能なプラグインとしてERMasterが表示されているので、チェックを入れ、[次へ]をクリックしてください。すると、図16のインストール詳細画面が表示されます。
内容を確認して、[次へ]をクリックしてください。すると、図8同様、図17のライセンスに同意を求める画面が表示されます。
画面上の[同意します]のラジオボタンを選択し、[完了]ボタンをクリックしてください。ダウンロードとインストールが開始されます。途中で、図18のセキュリティ警告のダイアログが表示されたら、[インストール]をクリックしてください。
無事インストールが終了したら、図10と同じ完了を表示するダイアログが表示されるので、[今すぐ再起動]をクリックしてEclipseを再起動してください。
以上が、アップデートサイトを利用したプラグインのインストール方法です。最近は、この方法を利用する機会は減ってきており、マーケットプレースの利用方法が主流になっていますが、ERMasterの例もあるので、両方の方法を知っておくとよいでしょう。