フラットなアイデアブレストとフレキシブルな部会
第二のルールは「フラットなアイデアブレスト」である。
「私たちの部署ではデータ・テクノロジーを用いた新しいテレビ番組企画や観光プロモーション企画など、月に2~3件、企画のためのアイデアブレストが発生します」(篠田氏)
そこで採用したのが、匿名性で投票型のディスカッション。「当社では社内の業務ツールとして実名のチャットツールを使っていますが、それとは別にブレスト用として部内のメンバーに閉じた、匿名性かつ投票型のチャットツールを用意しました」(篠田氏)
ソリッドな意見が出やすく、チャット自体が盛り上がることはもちろん、リアルなミーティングでのディスカッションも活発化した。意見の集約もしやすく、進行もスムーズになったと言う。
第三のルールはフレキシブルな部会。同部署ではプログラミングだけではなく、企画を考える必要があるため、「目線とリファレンスを共有することが重要になる」と篠田氏は続ける。
そのために毎週実施する部会は2時間。「長いと思うかもしれないが、そのほとんどの時間をゼミとニュースレターに費やしている」と言う。ニュースレターとは業務連絡のほか、篠田氏が面白いと思ったテクノロジーやコンテンツの情報をレターとして書きつづったもの。部会の前にメンバーにシェアし、これに沿って部会は進行していく。一方のゼミは、最近の気になる技術動向や個人研究開発などを持ち回りでスライドにまとめてシェアするものだ。
このようにFlat&縁起というキーワードで、部長も新人もフラットなチャンスの中で、自分がやったこと・貢献したことをログに残して可視化していくことに取り組んでいる。以上の取り組みにおいて責任と決裁の明確化は必須で、全て篠田氏が負うそうだ。篠田氏によるデータサイエンティストの組織運営の試行錯誤はこれからも続く──。
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