コンフォートゾーンを抜け出して挑戦することで得られたものとは?
プロダクトマネージャーとなった笹川氏は、エンジニア時代と比較した仕事の変化について話を移した。エンジニア時代は、詳細設計、実装、リリース、テスト、運用保守と、Howが中心の仕事だったが、プロダクトマネージャーではユーザーの課題発見、データ分析、課題の解決策の検討、優先順位付け、ステークホルダーとの連携など、What、Whyの仕事に変わった。
「ジョブチェンジして半年経過しましたが、長期の課題立案が難しいと感じています。エンジニアとしてユーザー理解やドメイン知識には自信がありましたが、足りないと感じることも。ビジネスサイドとの関わりが増えたことで、コミュニケーションの取り方や巻き込み方にも課題を感じています」(笹川氏)
エンジニア時代よりも考える範囲が広く、抽象と具体を行き来することが多いため、エンジニアとしての考え方の違いを実感している。一方で、エンジニアだったからこその利点もある。解決策のイメージがつきやすく、自分で判断できることもある。また、開発チームと共通言語でコミュニケーションが取れる点や、SQLやデータを見ることに抵抗がないため、データに基づいた判断がしやすい点も強みだ。
コンフォートゾーンを抜け出して挑戦した笹川氏は、今では自分が進みたいキャリアの輪郭やスキル開発の方向性が見え始めている。 “分からないことを分かるようにする”ことを意識した行動によって、これまでにやってきたことや、これから何を実現したいかが明確になる。そうすることでこれまでためらっていたことにも踏み込めるようになった。将来に向け、経験値やスキルを増やせる良いサイクルの作り方を身につけたのだ。
笹川氏は最後に、今回のデブストのテーマ「Be a changer, Be a challenger」に触れ「挑戦する中で、思うようにいかないこともあると思いますが、それによって必ず分かることや解像度が上がることが増えきます。みなさんも20代だからこそ、どんどん挑戦し、成長を加速していただければと思います」とコメントした。