SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

現役エンジニア直伝! 「現場」で使えるコンポーネント活用術(ComponentOne Studio)

ComponentOne Studioで他のWindowsストアアプリと差別化しよう

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スクロール方向を動的に変更

 C1TileListBoxコントロールでスクロール方向を変更したいときは、Orientationプロパティに「Vertical」または「Horizontal」を指定します。

 つまりこのプロパティに対してBindingをしてあげて、それをコードで変化させれば動的にスクロール方向を変えられます。

リスト2 スクロール方向を変える例(抜粋)
<c1:C1TileListBox x:Name="tileListBox" 
            ItemsSource="{Binding Items}" 
            Background="Transparent"
            Foreground="White"
            SelectedBackground="#FF0AC2FF"
            ItemWidth="250"
            ItemHeight="250"
            Orientation="{Binding ListOrientation}">  ……(追加)

 向きの変更は、アプリバーに設置した[向きの変更]ボタンをクリックして行います。

ズーム機能を有効に

 C1TileListBoxコントロールの良いところは、タッチ対応のPCであれば2本指でピンチまたはストレッチすることで、まるでイメージを拡大縮小するように表示したタイルを拡大縮小できることです。

 このズーム機能を有効にするには、ZoomModeプロパティをEnabledにします。

リスト3 スクロール方向を変える例(抜粋)
<c1:C1TileListBox x:Name="tileListBox" 
            ItemsSource="{Binding Items}" 
            Background="Transparent"
            Foreground="White"
            SelectedBackground="#FF0AC2FF"
            ItemWidth="250"
            ItemHeight="250"
            Orientation="{Binding ListOrientation}"
            ZoomMode="Enabled">    ……(追加)

 なお、ズーム機能の実行例については、下記を参照してください。

ライセンスについて

 ComponentOne Studio for WinRT XAMLは、ライセンス認証を行わないとトライアル版として動作し、実行時にトライアル版である旨を通知するダイアログが表示されます。

図5 トライアル版表示
図5 トライアル版表示

 ライセンスの組み込み方法は、ComponentOne Studioの中でもfor WinRT XAMLは他と異なりかなりスマートな方法で実現しています。

 他ではlicenses.licxファイルをプロジェクトに追加する必要がありましたが、for WinRT XAMLはライセンス認証した環境でビルドするだけでよく、その状態であればダイアログがでません。

 ただし、ライセンス認証前の環境で実行していたりビルドしたりすると「 c1:C1NagScreen.Nag="True"」がコントロールのタグの属性として自動的に埋め込まれていますので削除しないと、ライセンス認証後の環境でもダイアログがでるので注意してください。

まとめ

 ComponentOne StudioのListBoxコントロールに注目しただけでも標準コントロールと一味違うUIが簡単に実現できました。今回初めて使ってみましたが、使い勝手も標準コントロールをベースにしているため、導入コストも最小限という印象を受けました。

 無料のトライアル版で確認すればダイアログは出ますが、機能制限はありません。ぜひ、お手元のWindowsストアアプリのプロジェクトに組み込んで、今までとは一味違うアプリを仕上げられることを確認してみてください。

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
現役エンジニア直伝! 「現場」で使えるコンポーネント活用術(ComponentOne Studio)連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

初音玲(ハツネアキラ)

 国内SIerのSEでパッケージ製品開発を主に行っており、最近は、空間認識や音声認識などを応用した製品を手掛けています。 個人的には、仕事の内容をさらに拡張したHoloLensなどのMRを中心に活動しています。 Microsoft MVP for Windows Development ブログ:http://hatsune.hatenablog.jp/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/7660 2014/11/07 15:22

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング