スクロール方向を動的に変更
C1TileListBoxコントロールでスクロール方向を変更したいときは、Orientationプロパティに「Vertical」または「Horizontal」を指定します。
つまりこのプロパティに対してBindingをしてあげて、それをコードで変化させれば動的にスクロール方向を変えられます。
<c1:C1TileListBox x:Name="tileListBox" ItemsSource="{Binding Items}" Background="Transparent" Foreground="White" SelectedBackground="#FF0AC2FF" ItemWidth="250" ItemHeight="250" Orientation="{Binding ListOrientation}"> ……(追加)
向きの変更は、アプリバーに設置した[向きの変更]ボタンをクリックして行います。
ズーム機能を有効に
C1TileListBoxコントロールの良いところは、タッチ対応のPCであれば2本指でピンチまたはストレッチすることで、まるでイメージを拡大縮小するように表示したタイルを拡大縮小できることです。
このズーム機能を有効にするには、ZoomModeプロパティをEnabledにします。
<c1:C1TileListBox x:Name="tileListBox" ItemsSource="{Binding Items}" Background="Transparent" Foreground="White" SelectedBackground="#FF0AC2FF" ItemWidth="250" ItemHeight="250" Orientation="{Binding ListOrientation}" ZoomMode="Enabled"> ……(追加)
なお、ズーム機能の実行例については、下記を参照してください。
ライセンスについて
ComponentOne Studio for WinRT XAMLは、ライセンス認証を行わないとトライアル版として動作し、実行時にトライアル版である旨を通知するダイアログが表示されます。
ライセンスの組み込み方法は、ComponentOne Studioの中でもfor WinRT XAMLは他と異なりかなりスマートな方法で実現しています。
他ではlicenses.licxファイルをプロジェクトに追加する必要がありましたが、for WinRT XAMLはライセンス認証した環境でビルドするだけでよく、その状態であればダイアログがでません。
ただし、ライセンス認証前の環境で実行していたりビルドしたりすると「 c1:C1NagScreen.Nag="True"」がコントロールのタグの属性として自動的に埋め込まれていますので削除しないと、ライセンス認証後の環境でもダイアログがでるので注意してください。
まとめ
ComponentOne StudioのListBoxコントロールに注目しただけでも標準コントロールと一味違うUIが簡単に実現できました。今回初めて使ってみましたが、使い勝手も標準コントロールをベースにしているため、導入コストも最小限という印象を受けました。
無料のトライアル版で確認すればダイアログは出ますが、機能制限はありません。ぜひ、お手元のWindowsストアアプリのプロジェクトに組み込んで、今までとは一味違うアプリを仕上げられることを確認してみてください。