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目指せ、定時退社! スマートなエンジニアのためのお役立ちツール

再確認! 定番IDE Eclipseのショートカット/デバッグ手法あれこれ

目指せ、定時退社! スマートなエンジニアのためのお役立ちツール(6)

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コーディングを助けるショートカットキーと便利機能 2

フォーマットを整える([Ctrl]+[Shift]+[F])

 ソースコードのインデントが揃っていないと、コードが見づらいだけでなく、思わぬバグに気付かないこともあります。そこで、ソースコード上で、[Ctrl]+[Shift]+[F]を押下すると自動で綺麗に整えてくれます。

フォーマットを整える前
フォーマットを整える前
フォーマットを整えた後
フォーマットを整えた後

 なお、どのようにフォーマットを整えるかの設定は、Eclipseの[ウインドウ]―[設定]-[Java]―[コードスタイル]-[フォーマッター]で行います。開発プロジェクトで固有の標準化ルールがあるときは、ここで設定してください。

行のコピー/貼り付け/削除
([Ctrl]+[C]/[Ctrl]+[V]/[Ctrl]+[D])

 類似のコードを参考にして実装したいときは、コピー元の対象のコードを選択し、[Ctrl]+[C]でコピーします。コピーした内容を貼り付けたいとき、[Ctrl]+[V]を押下します。またエラーになっているコードを、消してしまおうという時は、削除したい行にカーソルを移動し[Ctrl]+[D]を押下します。

すべてコメント文にする([Ctrl]+[E])

 いろいろ書いていたけれど、頭の中がごちゃごちゃして、なにがなんだか分からなくなったので、一旦すべてをコメントアウトしたいというときは[Ctrl]+[/]を押下します。コメントアウトを戻すときは、コメントにした箇所を選択し、もう一度[Ctrl]+[/]を押下します。

コメントの切り替え
コメントの切り替え

setter/getterを自動生成する

 getXXXやsetXXXなどフィールドを管理するためだけのアクセサメソッドを1つ1つ作成するのは、面倒ですよね。Eclipseには、getterおよびsetterのアクセサを自動作成する機能があります。

 アクセサクラス内にフィールドを定義し、Eclipseのメニューの[ソース]―[getterおよびsetterの生成]を選択すると、各フィールドにsetter/getterを生成するためのダイアログが表示されるので、必要なメソッドを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

getter/setterの自動生成
getter/setterの自動生成

 なお、アクセサメソッドのように、お決まりのパターンで似たようなコードを書く必要があるコードは「ボイラープレートコード」と呼ばれています。

Java SE 8のラムダ式に変換する([Ctrl]+[1])

 実装すべきメソッドがひとつだけのインターフェースを関数型インターフェースといいます。Java SE 8より前のバージョンでは、その関数型インターフェースを実装するときは「匿名クラス」を使っていましたが、どうしても、階層が深くなり、読みにくく冗長なコードになりがちでした。Java SE 8から新しく導入されたラムダ式を使えば、この関数型インターフェースをすっきり簡単に記述できます。

 ラムダ式では、次の文法で処理を記述します。

( 実装するメソッドの引数 ) -> { 処理 }

 匿名クラスからラムダ式に変換するには[Ctrl]+[1]を押下します。[ラムダ式に変換]という項目が表示されますので、それを選択すると、匿名クラスで書かれていた実装がラムダ式をつかった記述に自動変換されます。逆にラムダ式で記述されたコードを匿名クラスに変換することもできます。

ラムダ式への変換
ラムダ式への変換

 Java SE 8は開発プロジェクトでは使っていないけど、そろそろ勉強しないといけないなという人は、Eclipseを使えば効率よくコードの確認ができます。なお、このラムダ式と匿名クラスの変換を行うには、プロジェクトの[プロパティ]―[Javaコンパイラ]でJDKのバージョンを1.8にしてください。

JDKの設定
JDKの設定

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 阿佐 志保(アサ シホ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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