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20年経ってもデファクトスタンダードIDEのEclipse入門

Eclipseにプラグインを追加してみよう

20年経ってもデファクトスタンダードIDEのEclipse入門 第5回

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Eclipseマーケットプレースの利用

 Eclipseへのプラグインの追加方法について、まず現在主流のマーケットプレースの利用による追加方法を紹介します。

Eclipseマーケットプレースとは

 Eclipseマーケットプレースは、Eclipse財団が運営するプラグインのポータルサイトです(図5)。

図5: Eclipseマーケットプレースのトップページ
図5: Eclipseマーケットプレースのトップページ

 有償、無償を問わず、さまざまなプラグインの情報が公開され、このサイトを通じて検索、インストールが行えます。

マーケットプレースを利用してプラグインを追加

 このマーケットプレースを利用して、実際にプラグインを追加してみましょう。追加するプラグインは、JavaのWebアプリケーション開発に便利なEclipse Tomcat Pluginです(図6)。

図6: Eclipse Tomcat Pluginのマーケットプレースのページ
図6: Eclipse Tomcat Pluginのマーケットプレースのページ

 Eclipseの[ヘルプ]メニューから[Eclipseマーケットプレース]を選択してください。表示された画面の検索窓に「tomcat」と入力し、[Go]ボタンをクリックして検索を行ってください。図7の検索結果画面が表示されます。

図7: tomcatを検索したEclipseのマーケットプレースの画面
図7: tomcatを検索したEclipseのマーケットプレースの画面

 表示された検索結果から、「Eclipse Tomcat Plugin」の[インストール]ボタンをクリックしてください。すると、図8のライセンスに同意を求める画面が表示されます。

図8: ライセンスレビュー画面
図8: ライセンスレビュー画面

ブラウザからのインストール

 あるいは、図6のブラウザに表示されたEclipse Tomcat Pluginのページ上の[Install]アイコンをEclipseの画面にドラッグ&ドロップすると、図9の画面が表示されます。

図9: Installボタンのドラッグ&ドロップで表示された画面
図9: Installボタンのドラッグ&ドロップで表示された画面

 この画面の[確認]ボタンをクリックすると、図8のライセンスに同意する画面が表示されます。

 画面上の[同意します]のラジオボタンを選択し、[完了]ボタンをクリックしてください。ダウンロードとインストールが開始されます。無事インストールが終了したら、図10の完了を表示するダイアログが表示されるので、[今すぐ再起動]をクリックしてEclipseを再起動してください。

図10: 再起動の確認ダイアログ
図10: 再起動の確認ダイアログ

 再起動すると、Eclipseの画面のツールバー上にの猫のアイコンが3個追加されていれば、無事インストールが終了です。

 このように、Eclipseマーケットプレースを利用すれば、プラグインの検索からインストールまで簡単に行えるようになっています。なお、ここで追加したEclipse Tomcat Pluginを使ったプロジェクトを、次回紹介します。

アップデートサイトの利用

 このような便利なEclipseマーケットプレースですが、全てのプラグインがマーケットプレースに公開されているわけではありません。そのような場合は、2番目の方法であるアップデートサイトを利用することになります。次に、その方法を紹介します。

アップデートサイトはURLを入手

 アップデートサイトを利用したプラグインとして、ERMasterを取り上げます(図11)。

図11: ERMasterのトップページ
図11: ERMasterのトップページ

 ERMasterは、データベース設計において標準で利用されているER図を作成できるプラグインです。ER図の作成だけでなく、作成したER図をもとにデータベースを構築するスクリプトファイルや、設計ドキュメントの生成まで行える非常に高機能なプラグインです。ただ、ここ数年メンテナンスされていません。メンテナンスされていないとはいえ、特にバグもなく、最新のEclipseでも利用できるので、本稿でも、このプラグインをインストールしていきましょう。なお、このERMasterの使い方も、本連載中で紹介する予定です。

 そのERMasterのサイトの[インストール]のリンクをクリックすると、図12の画面が表示されます。

図12: ERMasterのインストール方法記載画面
図12: ERMasterのインストール方法記載画面

 この画面を見ると、次のURLが記載されています。

  • http://ermaster.sourceforge.net/update-site/

 これが、アップデートサイトのURLです。このように、アップデートサイトを利用してのプラグインのインストールの場合、そのプラグインを紹介するサイトのどこかにアップデートサイトのURLが記載されているので、まず、そのURLを入手してください。

 なお、このURLにブラウザでアクセスしても、エラーとなるので注意してください。URLは、あくまでEclipseで利用します。

アップデートサイトでのプラグインのインストール方法

 では、入手したURLを利用して、実際にプラグインをインストールしていきましょう。

 [ヘルプ]メニューから[新規ソフトウェアのインストール]を選択します。図13の画面が表示されます。

図13: プラグインの新規インストール画面
図13: プラグインの新規インストール画面

 この画面右上の[追加]ボタンをクリックしてください。図14の画面が表示されます。

図14: 新規リポジトリーの追加画面
図14: 新規リポジトリーの追加画面

 [名前]欄には「ERMaster」、[ロケーション]欄に先のアップデートサイトのURLを入力して、[追加]をクリックしてください。すると、図13の画面が図15の画面に変わります。

図15: ERMasterがインストール項目として表示された画面
図15: ERMasterがインストール項目として表示された画面

 追加可能なプラグインとしてERMasterが表示されているので、チェックを入れ、[次へ]をクリックしてください。すると、図16のインストール詳細画面が表示されます。

図16: インストール詳細画面
図16: インストール詳細画面

 内容を確認して、[次へ]をクリックしてください。すると、図8同様、図17のライセンスに同意を求める画面が表示されます。

図17: ライセンスレビュー画面
図17: ライセンスレビュー画面

 画面上の[同意します]のラジオボタンを選択し、[完了]ボタンをクリックしてください。ダウンロードとインストールが開始されます。途中で、図18のセキュリティ警告のダイアログが表示されたら、[インストール]をクリックしてください。

図18: セキュリティ警告ダイアログ
図18: セキュリティ警告ダイアログ

 無事インストールが終了したら、図10と同じ完了を表示するダイアログが表示されるので、[今すぐ再起動]をクリックしてEclipseを再起動してください。

 以上が、アップデートサイトを利用したプラグインのインストール方法です。最近は、この方法を利用する機会は減ってきており、マーケットプレースの利用方法が主流になっていますが、ERMasterの例もあるので、両方の方法を知っておくとよいでしょう。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 齊藤 新三(サイトウ シンゾウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook<個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。Web系製作会社のシステム部門、SI会社を経てフリーランスとして独立。屋号はSarva(サルヴァ)。HAL大阪の非常勤講師を兼務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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