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Power Automate Desktopチュートリアル

「Power Automate Desktop」のエラー処理──自動化フローを停止させない方法

Power Automate Desktopチュートリアル 第25回

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エラーが発生してもフローを止めずに次のアクションを実行するサンプル

 エラーが発生してもフローを止めずに次のアクションを実行することができます。エラー発生時、変数を設定することで通常とは異なるフローを実行できます。

 サンプルでは[次のアクションに移動]を選択して前節と同様なフローを実現します。

[1]新しいフローを作成する

 Power Automate for desktopを開きます。トップ画面から[+新しいフロー]をクリックして、適当な名前で新規のフローを作成します。

[2]フローをクリップボードにコピーする

 前節のフローをデザイナーで開き、フローの部分で[Ctrl]+[A]を押して全選択します。

図:前節のフローの選択とコピー
図:前節のフローの選択とコピー

[3]貼り付けをする

 デザイナーのフローの部分を右クリックしてコンテキストメニューを表示して、貼り付けを選択します。キーボードで[Ctrl]+[V]を押すことでも貼り付けできます。

図:コードの貼り付け
図:コードの貼り付け

[4]新しいルールを設定する

 [アプリケーションの実行]アクションの設定を開き、[エラー発生時]ボタンをクリックします。

図:新しいルール-次のアクションに移動
図:新しいルール-次のアクションに移動

 以下の入力/選択をして保存します。

  • [すべてのエラー]ー[フロー実行を続行する]を選択
  • [+新しいルール]ー[変数の設定]をクリック
  • 変数:%ErrFlag%
  • 宛先:エラーが発生
  • 例外処理モード:次のアクションに移動

[5]不要なアクションを削除

 [フローを停止する]アクションと、[ラベル]アクションはこのフローでは不要なので削除([Ctrl]を押しながらクリックして複数選択して右クリックして削除を選択)します。

図:不要なアクションを削除
図:不要なアクションを削除

[6]分岐する

 [条件]アクショングループから[if]アクションを[最後のエラーを取得]の後に配置します。エラーが起きた場合のみ、エラーメッセージ表示をします。

図:ifの配置
図:ifの配置
図:ifの設定
図:ifの設定

 以下の入力/選択をして保存します。

  • 最初のオペランド:%ErrFlag%
  • 演算子:空でない

[7]メッセージ表示をIf-Endの中に入れる

 [メッセージ表示]を選択して、右クリックして[上に移動]を選択もしくはドラッグしてIf-Endの内側にドロップします。

図:上に移動
図:上に移動
図:ifの中へ移動
図:ifの中へ移動

[8]実行して、エラー発生させる

 フローを実行してみましょう。ファイルの選択するダイアログでキャンセルをクリックします。エラー発生時、エラーメッセージが表示されます。

 開くことのできるファイルを選択した場合、このエラーメッセージは表示されません。

次のページ
例外発生時アクションを繰り返すことでエラーを処理する

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 飯島 聡(WINGSプロジェクト イイジマ サトシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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