エラーが発生してもフローを止めずに次のアクションを実行するサンプル
エラーが発生してもフローを止めずに次のアクションを実行することができます。エラー発生時、変数を設定することで通常とは異なるフローを実行できます。
サンプルでは[次のアクションに移動]を選択して前節と同様なフローを実現します。
[1]新しいフローを作成する
Power Automate for desktopを開きます。トップ画面から[+新しいフロー]をクリックして、適当な名前で新規のフローを作成します。
[2]フローをクリップボードにコピーする
前節のフローをデザイナーで開き、フローの部分で[Ctrl]+[A]を押して全選択します。
[3]貼り付けをする
デザイナーのフローの部分を右クリックしてコンテキストメニューを表示して、貼り付けを選択します。キーボードで[Ctrl]+[V]を押すことでも貼り付けできます。
[4]新しいルールを設定する
[アプリケーションの実行]アクションの設定を開き、[エラー発生時]ボタンをクリックします。
以下の入力/選択をして保存します。
- [すべてのエラー]ー[フロー実行を続行する]を選択
- [+新しいルール]ー[変数の設定]をクリック
- 変数:%ErrFlag%
- 宛先:エラーが発生
- 例外処理モード:次のアクションに移動
[5]不要なアクションを削除
[フローを停止する]アクションと、[ラベル]アクションはこのフローでは不要なので削除([Ctrl]を押しながらクリックして複数選択して右クリックして削除を選択)します。
[6]分岐する
[条件]アクショングループから[if]アクションを[最後のエラーを取得]の後に配置します。エラーが起きた場合のみ、エラーメッセージ表示をします。
以下の入力/選択をして保存します。
- 最初のオペランド:%ErrFlag%
- 演算子:空でない
[7]メッセージ表示をIf-Endの中に入れる
[メッセージ表示]を選択して、右クリックして[上に移動]を選択もしくはドラッグしてIf-Endの内側にドロップします。
[8]実行して、エラー発生させる
フローを実行してみましょう。ファイルの選択するダイアログでキャンセルをクリックします。エラー発生時、エラーメッセージが表示されます。
開くことのできるファイルを選択した場合、このエラーメッセージは表示されません。