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Power Automate Desktopチュートリアル

「Power Automate Desktop」のエラー処理──自動化フローを停止させない方法

Power Automate Desktopチュートリアル 第25回

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 Power Automate for desktopは、自動化可能な作業の流れ(フロー)をデザインし、実行するためのソフトウェアです。第23回・第24回では、画像ファイルの画像内の文字列を文字認識によって抽出する「OCRを使ってテキストを抽出」アクションを紹介しました。今回は、フローのエラー処理を紹介します。

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はじめに

 既定では、各アクションで実行時に想定外の状態(エラー)となるとフローが停止してしまいます。しかし、エラーが起きた場合でも処理の完了を優先して、問題を回避しフローを続行させたい場合があります。こうしたとき、各アクションのエラー発生時やブロックエラー発生時の設定によってフローの継続を実現できます。

[注意]

 エラーは「例外」とも呼ばれます。

 リファレンスの各アクションの説明では「例外」と記載されています。

 アクション リファレンス - Power Automate | Microsoft Learn

実行時エラーの対処サンプル

 存在しないファイルを参照しようとする等、想定しない状況では実行時にエラーが発生し、フローが停止します。このような場合の原因の確認と対処法を、「ユーザーがファイルを選択してそのファイルを開く」という簡単なフローを作成して、説明します。

[1]新しいフローを作成する

 Power Automate for desktopを開きます。トップ画面から[+新しいフロー]をクリックして、適当な名前で新規のフローを作成します。

[2]ファイルを選択するダイアログを開く

 [メッセージボックス]アクショングループから[ファイル選択ダイアログを表示]アクションを配置します。

図:ファイル選択ダイアログを表示の配置
図:ファイル選択ダイアログを表示の配置

 そのまま保存します。

[3]選択されたファイルを開く

 [システム]アクショングループから[アプリケーションの実行]アクションを配置します。

図:アプリケーションの実行の配置
図:アプリケーションの実行の配置
図:アプリケーションの実行の設定
図:アプリケーションの実行の設定

 以下の入力をして保存します。

  • アプリケーションパス:%SelectedFile%

[4]フローを実行する

 ユーザーがファイル選択ダイアログで適切にファイルを選択して[開く]をクリックすると正常に想定通りファイルが開きますが、

  • [キャンセル]をクリックした
  • [×]ボタンをクリックした
  • 存在しないファイルパスを指定して[開く]をクリックした

などの場合には、次のアクションでエラーが発生します。

図:ファイル選択でキャンセル
図:ファイル選択でキャンセル

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エラー詳細の確認

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 飯島 聡(WINGSプロジェクト イイジマ サトシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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