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「Curl CDE/RTE」最新バージョン公開
~開発者に聞いた「Curlが企業システムに向いている理由」

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Curlの利用価値を高めるコミュニティサイトをオープン

新バージョンのリリースに向けて苦労した点はありましたか?

岡田氏
今回、Mac OS Xへの対応は苦労しました。Windowsの場合は、バージョンが変わっても互換性があるのですが、Mac OSはバージョンが変わるとAPIの変更が多く、ランタイムが動かないケースが多いです。その点で、OSのバージョンアップへの対応は大変でした。

また、同様にFirefoxやGoogle Chromeなど、Webブラウザへの対応も大変でした。Webブラウザはバージョンアップが頻繁に行われます。Firefoxはバージョン6がリリースされましたが、テストしていた頃はバージョン4でした。次々と変化するバージョンに追従するのが大変でしたね。その点では、IEが一番楽でした。IE 9においても、ほとんど直さずに対応できました。独自の機能のサポートは必要でしたが、ベースの部分ではほとんど何もせずに動くというのはありがたかったです。
 

ユーザーのサポート体制について教えてください

岡田氏
サポートチームでは、契約している企業ユーザーを対象に、メールベースでの有償サポートを提供しています。

また、7月末にCurlのコミュニティサイトを立ち上げました。そこにフォーラムのカテゴリがあり、誰でも無償で閲覧・問い合わせができますので、ぜひコミュニティを利用していただきたいと思います。コミュニティは内部メンバーのほとんどが見ているので、ある程度の範囲は質問があればすぐに返すことができます。
 

新バージョンになったことで、これからCurlを始めてみようというユーザーも増えると思いますが、そこへのフォローはどのようにしていますか?

三野氏
弊社のハンズオンセミナーに参加いただくのが一番の近道かと思います。しかし、開発者の方は普段は忙しいですよね。その場合はオンラインでCurlのデベロッパセンターを活用していただくことをおすすめします。ここでは、常に最新の記事やチュートリアルを提供していますので。

ほかにも、キャンペーンでWBTというCurlで作成したオンラインのeラーニングコンテンツを無償で提供しています。CDEをダウンロードしてIDを登録すると、キャンペーンコードが発行され、WBTを60日間利用できます。このコンテンツも、Curl学習のいいきっかけになると思います。学習中、難しい・わからない場合などがありましたら、ぜひコミュニティもご利用ください。
 

Curlのメリット、差別化ポイントを教えてください

岡田氏
開発者の視点から見ると、Curlは他の言語と比べて多彩な機能を持っているという点かと思います。例えば「この機能を使いたいけど、Javaにはない。Rubyにはあるのに」といったような言語仕様がCurlには多く入っています。

マクロの機能も差別化ポイントといえます。Curlのマクロは自分で独自の言語構文を作り、Curl言語を拡張することができます。この機能はCurl以外の言語ではほとんどありません。

Curlは言語としてかなり高度なのですが、それをアピールし切れていないのが現状です。Curlはバージョン4以降、言語体系に大きな変化はなく、安定しているため、安心して使えます。特に企業向けの開発では、安定性は重要なポイントと言えます。今回のバージョンアップでパフォーマンスの高さに加え、安定性も非常に増しました。これで土台が整ったので、次はマルチプラットフォームに注力していきます。
 

メンテナンス面でのメリットはいかがでしょう?

岡田氏
Curlは機能が多すぎて難しいという面があります。最低限の機能である程度のアプリケーションを作ることができ、そこでとどめておけば比較的簡単なのですが、もっと広く深く使おうとすると難しくなってしまうんです。
菅原氏
最近は、ライトな言語について聞く機会が多くなっていますが、企業の厳格なシステムに適用するには難しい面があります。その意味では、Curlは企業向けのシステム開発に向いています。バージョン5や6からは、厳格に書きつつもコード量を減らすといった機能が入ってきていることもメリットの1つだと思います。
岡田氏
これはメリットでもあり、同時にデメリットでもあるのですが、「インストールする」ことからプラットフォームに近い言語であるといえます。つまり、OSに近いレベルでいろいろなことができます。ActiveXやCOMとの連携や、ダイナミックライブラリなどのデバイスに近い部分をハンドリングできることも強みのひとつだと思います。

さらに、企業ユーザーと近い位置にあるため、ユーザーニーズが入ってくる点も挙げられます。国内にR&Dを立ち上げたことにより、日本国内のユーザーニーズに応えられるようになったことも大きいと思います。以前は、ユーザーのニーズを伝えても、米国に「No」と言われればそれまででしたから。

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今後もユーザーエクスペリエンスを高めていく

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この記事の著者

吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)

元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/6127 2011/08/30 14:00

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