IISの構成
ASP.NET Coreアプリを配置先となるフォルダーを作成
IISをホストしているサーバー上に、アプリの配置を行うためのフォルダーを作成します。
フォルダーの作成には、以下の点を考慮する必要があります。
ログフォルダーの作成
アプリ内でstdoutによるログ出力などが有効になっている場合は、ログを保持するためのlogsフォルダーの作成が必要になります。
ただし、アプリ配置用のパッケージなどのペイロードに既にフォルダーが含まれる場合は必要ありません。
Visual StudioのWeb配置を利用するかどうか
Web配置を利用する場合は、フォルダーに対して必要な権限設定を行う必要があります。
併せて、Web配置用のツールをWeb Platform Installerか、またはダウンロードセンターからダウンロードして、インストールする必要があります。
今回は配置先としてC:\CoreWebSite\AspNetMvcSite
というフォルダーを作成しました。
アプリケーションプールの設定
ASP.NET Coreのアプリケーションは通常の.NET Frameworkを使用しないため、.NET Frameworkのロードが必要ありません。
そこで、マネージコードを使用しないアプリケーションプールを作成します。
注
.NET Frameworkの読み込みが行われても、.NET Coreのアプリは実行できるため、この設定は必須ではありません。
IISマネージャーの「アプリケーションプール」を右クリックし、「アプリケーションプールの追加」をクリックします。
.NET CLRバージョンを「マネージ コードなし」に設定し、「OK」をクリックします。
次に、先ほど作成したフォルダーにアプリケーションプールからのアクセスを許可するため、アカウントの確認を行います。
IISマネージャーからアプリケーションプールの一覧を表示し、作成したアプリケーションプールを選択します。
選択したら、操作ペインにある「詳細設定」をクリックします。
詳細設定を表示したら、「プロセスモデル」にある「ID」を確認します。
作成したフォルダーに、IDに表示されたアカウントからの読み込み・実行権限が設定されているか確認を行います。
設定されていない場合は、適切に実行できるようセキュリティ設定を行います。
Webサイトの作成
IISマネージャーからWebサイトの作成を行います。
Webサイトを右クリックし、「Webサイトの追加」をクリックします。
Webサイトの追加ダイアログが表示されるので、以下の項目を設定します。
- サイト名
- アプリケーションプール(先ほど作成したもの)
- 物理パス
Webサイトの追加を行うと、既定のWebサイトとポートが重複するため、こちらをメインとして利用する場合は、Webサイト「Default Web Site」を停止します。