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【2023年版】Android StudioのインストールとAndroidアプリの開発環境構築方法

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はじめてのAndroidアプリ作成:AVDの作成

AVDの作成

 AVD(Android Virtual Device)は、Android端末のエミュレータのことです。これを作成します。画面右端の[Device Manager]タブをクリックします。すると、初回では、まったくAVDが登録されていないか、図37のように、あらかじめ何かのAVDが登録された画面になっています。

図38:何もAVDが登録されていないDevice Manager画面
図37:あらかじめ登録されたAVDが表示されているDevice Manager画面

 ここで、[Create device]をクリックします。すると、図38のSelect Hardware画面が表示されるので、[Phone]、[Pixel 6]を選択し、[Next]をクリックします。

図39:Select Hardware画面
図38:Select Hardware画面

 すると、図39のSystem Image画面が表示されるので、「Tiramisu」(API Level 33)のTargetにGoogle Playと記述されたものを選択します(「Recommended」タブで該当イメージが表示されていない場合は、「x86 Images」(Windows/Intel版Mac)、あるいは、「ARM Images」(Arm版Mac)タブに切り替えます)。[Next]をクリックします。

図40:System Image画面
図39:System Image画面

 なお、この時、右側に選択したシステムイメージのアイコンに赤文字でHAXM(AVDの高速化ツール)に関するエラーメッセージ(例えば「HAXM is not installed.」など)が表示されていれば、HAXMのインストールに失敗しています。この場合はメッセージ下の[Install Haxm]のリンクをクリックして、起動したHAXMインストーラの指示に従ってインストールを完了します。

 すると、図40のAndroid Virtual Device画面が表示されるので、「Enable Device Frame」のチェックを外し、[Finish]をクリックします。

図40:Android Virtual Device画面
図40:Android Virtual Device画面

 すると、図41のように、Device Manager画面にはAVDが追加されています。

図41:作成したAVDが追加されたDevice Manager画面
図41:作成したAVDが追加されたDevice Manager画面

AVDの起動

 ここから、作成したAVDを起動して、AVDの初期設定を行っていきます。

 AVDを起動するには、Device Managerの「Pixel 6 API 33」のActions列にあるボタンをクリックします。

 しばらくすると、図42のように、Android Studio画面右下のRunning Devicesツールウィンドウが表示され、その中に起動したエミュレータが表示されます。

図42:Emulatorツールウィンドウ内で起動したAVD
図42:Running Devicesツールウィンドウ内で起動したAVD

 このように、最新のAndroid Studioでは、Android StudioのツールウィンドウのひとつとしてAVDが表示されるのがデフォルト設定となっています。ノートパソコンなど、小さな画面でAndroid Studioを利用する際など、この状態が不便な場合もあると思います。その場合は、AVDを独立したウィンドウで表示させることも可能です。これは、Android Studioの設定から変更します。Mac版の場合は[Android Studio]メニューから[Preferences]を、Windowsの場合は[File]メニューから[Settings]を選択して、設定画面を表示させます。その後、左ペインから[Tools] > [Emulator]を選択して表示された図43の画面から、[Launch in a tool window]のチェックを外します。

図43:AVDの起動先設定
図43:AVDの起動先設定

 これで、Android Studioとは別ウィンドウでAVDが起動するようになります。なお、Running Devicesツールウィンドウ内で起動しているAVDは、そのタブを閉じることで終了します。図42の場合は、[Running Devices:]右横の[Pixel 6 API 33]タブの×をクリックすることで、AVDが終了します。

 AVDの起動が開始されたら、Device Managerのツールウィンドウは閉じてもかまいません。AVDの起動が終了すると、図44のようなAndroidの待ち受け画面になります。

図44:起動が終了したAVD画面
図44:起動が終了したAVD画面

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はじめてのAndroidアプリ作成:AVDの言語設定

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 齊藤 新三(サイトウ シンゾウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook<個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。Web系製作会社のシステム部門、SI会社を経てフリーランスとして独立。屋号はSarva(サルヴァ)。HAL大阪の非常勤講師を兼務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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