はじめてのAndroidアプリ作成:AVDの作成
AVDの作成
AVD(Android Virtual Device)は、Android端末のエミュレータのことです。これを作成します。画面右端の[Device Manager]タブをクリックします。すると、初回では、まったくAVDが登録されていないか、図37のように、あらかじめ何かのAVDが登録された画面になっています。
ここで、[Create device]をクリックします。すると、図38のSelect Hardware画面が表示されるので、[Phone]、[Pixel 6]を選択し、[Next]をクリックします。
すると、図39のSystem Image画面が表示されるので、「Tiramisu」(API Level 33)のTargetにGoogle Playと記述されたものを選択します(「Recommended」タブで該当イメージが表示されていない場合は、「x86 Images」(Windows/Intel版Mac)、あるいは、「ARM Images」(Arm版Mac)タブに切り替えます)。[Next]をクリックします。
なお、この時、右側に選択したシステムイメージのアイコンに赤文字でHAXM(AVDの高速化ツール)に関するエラーメッセージ(例えば「HAXM is not installed.」など)が表示されていれば、HAXMのインストールに失敗しています。この場合はメッセージ下の[Install Haxm]のリンクをクリックして、起動したHAXMインストーラの指示に従ってインストールを完了します。
すると、図40のAndroid Virtual Device画面が表示されるので、「Enable Device Frame」のチェックを外し、[Finish]をクリックします。
すると、図41のように、Device Manager画面にはAVDが追加されています。
AVDの起動
ここから、作成したAVDを起動して、AVDの初期設定を行っていきます。
AVDを起動するには、Device Managerの「Pixel 6 API 33」のActions列にあるボタンをクリックします。
しばらくすると、図42のように、Android Studio画面右下のRunning Devicesツールウィンドウが表示され、その中に起動したエミュレータが表示されます。
このように、最新のAndroid Studioでは、Android StudioのツールウィンドウのひとつとしてAVDが表示されるのがデフォルト設定となっています。ノートパソコンなど、小さな画面でAndroid Studioを利用する際など、この状態が不便な場合もあると思います。その場合は、AVDを独立したウィンドウで表示させることも可能です。これは、Android Studioの設定から変更します。Mac版の場合は[Android Studio]メニューから[Preferences]を、Windowsの場合は[File]メニューから[Settings]を選択して、設定画面を表示させます。その後、左ペインから[Tools] > [Emulator]を選択して表示された図43の画面から、[Launch in a tool window]のチェックを外します。
これで、Android Studioとは別ウィンドウでAVDが起動するようになります。なお、Running Devicesツールウィンドウ内で起動しているAVDは、そのタブを閉じることで終了します。図42の場合は、[Running Devices:]右横の[Pixel 6 API 33]タブの×をクリックすることで、AVDが終了します。
AVDの起動が開始されたら、Device Managerのツールウィンドウは閉じてもかまいません。AVDの起動が終了すると、図44のようなAndroidの待ち受け画面になります。