はじめてのAndroidアプリ作成:プロジェクトの作成
ここから、実際にAndroidプロジェクトを作成していきます。
プロジェクトの作成
図21のAndroid StudioのWelcome画面の[New Project]をクリックします。表示された図30のNew Project画面では、[Empty Views Activity]を選択し、[Next]をクリックします。
[Note]Empty Activity
図30のNew Project画面から選択できるプロジェクトテンプレートの種類が、Android Studio Flamingoで大きく変わりました。そのうち、一番大きな変化が、Empty Activityテンプレートです。Android Studio Dolphin以前のEmpty Activityは、最小限のソースコードのみが記載されたテンプレートであり、多くはこのテンプレートを選択してからAndroid開発を行なっていました。このテンプレートが、Android Studio Flamingoでは、Empty Views Activityへと名称が変わりました。
一方、Empty Activityという名のテンプレートも残されていますが、内容が全く違います。これは、Jetpack Composeによるプロジェクトテンプレートとなり、従って、Kotlinでのみ開発できるプロジェクトへと変わりました。
表示された図31のEmpty Views Activity画面に以下の内容を入力し、[Finish]をクリックします。
- Name: HelloAndroid
- Package name: com.example.helloandroid
- Save location: (後述)
- Language: Java、または、Kotlinのどちらか該当する方を選択
- Minimum SDK: API 24
なお、Save locationに関してはデフォルトではログインユーザのホームフォルダ直下にAndroidStudioProjectsフォルダが作成され、その配下に各プロジェクトが作成されていきます。このフォルダ構成のままでもよいですし、格納したいフォルダを作成するなど、このフォルダ構成は自由に変更してもよいです。ただし、フォルダパスの末が、プロジェクト名を表すNameの記述と同じになるようにしておいてください。
しばらくすると、図32のような画面に切り替わります。
図32の画面が表示されても、バックグラウンドでいろいろな読み込みを行っています。場合によっては不足ライブラリ類のダウンロードも行っています。ステータスバーに図33や図34のような表示がある間は、読込やダウンロード、ビルドを行っているので、終了するまで待つようにしてください。
このように、Android Studioは、プロジェクト作成時に、ネットにアクセスして自動でライブラリをダウンロードするような仕組みとなっています。そのため、オフライン環境やプロキシ配下の環境では、通常、プロジェクトが正常に作成されないので、注意してください。
プロジェクトの読込が正常に終了すると、左側のプロジェクトツールウインドウが図35のように短縮された状態になっています。これを目安にするとよいです。
ところで、図32の右側に表示されている[What's New in Flamingo]ビューは、Android Studio Flamingoの新機能を紹介する画面です。新機能が簡潔にまとめられているので、Android開発に慣れてくると、一読の価値があります。このビューは、一読後、[Assistant]タブをクリックして消しておくとよいです。
なお、2回目以降の起動では、図36のような画面になります(初回起動でも以下の画面になることもあります)。
真ん中に表示されている「Tip of the Day」はAndroid Studioの使い方TIPSの紹介ダイアログなので、ビルド途中でも閉じてもらってかまいません。これは、Android Studio起動のたびに表示されるので、もしそれが不要ならば、「Don’t show tips」のチェックボックスにチェックを入れて[Close]をクリックします。