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流行りのクラウドサービスを操ってみよう!Amazon EC2/S3環境構築のすべて

Amazon EC2でWindows環境を構築しよう ~Amazon EC2/S3環境構築のすべて~

第6回

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 今回は、「Amazon EC2」のインスタンス上でWindows Serverを動かす方法を紹介していきます。また、Amazon EBSを利用してWindows Serverを日本語化する方法や、AIM(仮想OSイメージ)の作成方法も、併せて説明します。

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はじめに

 前回および前回の付録では、「Amazon EC2」のバックアップまわりの話題として、「Amazon EBS」や「S3Sync」の概要や詳細な使い方を紹介しました。

 今回は、おそらく世間では最も一般的で、多くのユーザーにも認知されているであろうWindows OSの稼動する環境を「Amazon EC2」のインスタンス上で動かす方法を紹介していきます。

今までの記事

Amazon EC2で稼動するWindows Server

 以前は、「Amazon EC2」にある仮想OSイメージ(AMI)の大半がLinux/Unixベースでしたが、2008年10月にWindows Serverの公式サポートが発表され、Amazonの公式AMIにもラインナップされるようになりました。

 このWindows ServerのAMIでは、32ビット版と64ビット版の双方が準備されており、SQL Serverがインストールされているものもあります。

 まだベータ版扱いではありますが、固定IPアドレスの割り当てや稼動ロケーション(Zone)の指定など、これまで紹介してきたAmazon EC2のオプションが利用可能で、ストレージサービスであるAmazon EBSなども活用することができます。

 なお、利用料金はライセンス等の問題から、通常のLinux/Unixを利用する場合に比べて、25%増となっています。また、SQL Server等を利用する場合、さらに割増となるので注意しましょう。これらの詳細な価格表についてはAmazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) - Pricingで確認してください。

 それでは、早速、Amazon EC2でWindows Serverを動かしてみましょう。

Amazon EC2をブラウザから操作できる「AWS Management Console」

 Windowsといえば、大半がGUIでの操作となります。今回は、2009年1月から利用可能となったAmazon EC2をブラウザからGUIで操作できる「AWS Management Console」を使って、Windows Serverの利用方法を紹介していきます。

 GUIの管理ツールといえば、第4回で紹介したFirefoxのアドオンである「Elasticfox」もありますが、今回の「AWS Management Console」では、ブラウザからの操作が可能となったことで、Firefoxだけではなく、IEやOpera、Safariといった、多くのブラウザからも使えるようになり、管理ツール利用の敷居がまた1つ下がったことになります。

 では早速、この「AWS Management Console」を利用してみましょう。まずは、AWS Management Consoleへアクセスします。アクセスすると図1のようなOverview画面が表示されます。画面上部にある[Amazon EC2]タブをクリックし、管理コンソールを表示させましょう。

図1:AWS Management Consoleにアクセスした際の画面。[Amazon EC2]タブをクリック
図1
※注1

Amazon Web Servicesに未ログインの場合、認証画面が表示されます。自身のアカウントでログインしてください。

 [Amazon EC2]ボタンをクリックすると、図2のようなAmazon EC2のダッシュボードが表示されます。このダッシュボードで、現状のAmazon EC2運用状態を俯瞰することが可能です。

図2:[Amazon EC2]タブクリック後の管理コンソール画面
図2

秘密鍵の生成

 まず、インスタンス(仮想サーバ)へのアクセス時に用いる秘密鍵の生成を行います。左サイドのメニューより[Key Pairs]をクリックした後、[Create Key Pair]をクリックします。

図3:[Key Pairs]-[Create Key Pair]をクリック
図3

 鍵の名前となる任意の文字列を入力し、[Create]ボタンをクリックします。図4の例では「windows」と入力しました。

図4:[Key Pair Name]に任意の文字列を入力し、[Create]ボタンをクリック
図4

 秘密鍵のダウンロードが開始されます。後ほど使用するので、ローカルPC上に保存しておきましょう。

図5:秘密鍵のダウンロードが始まるので、ローカルPC上に保存
図5

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この記事の著者

並河 祐貴(ナミカワ ユウキ)

TIS株式会社 / 社内ベンチャーカンパニー「SonicGarden」所属。オブジェクト指向開発、開発環境・ツール整備に従事した後、近年はRuby on Railsを中心としたオープンソース系ミドルウエアの検証 / 導入や、X...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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