セキュリティの設定
Amazon EC2でのWindows Serverへのアクセスは、リモートデスクトップ接続(RDP)を利用します。そのため、RDPで使うポートへのアクセスを可能とする設定を行います。
まず、左サイドのメニューより[Security Groups]をクリック後、はじめから存在している[default]グループにチェックを入れ、下部にある設定([Custom...]となっている部分)から、図6の要領で[RDP]を選択します。
[RDP]を選択後、右端にある[Save]ボタンをクリックします。
ここまでの秘密鍵やセキュリティの設定は一度やっておけば、後で使い回すことができます。二回目以降は、この後のオペレーションだけで、Windows Serverを利用可能です。
インスタンスの起動
それでは、実際にWindows Serverが動くインスタンス(仮想サーバ)を起動してみます。左サイドのメニューより[Instances]をクリックした後、[Launch Instances]ボタンをクリックします。
図9のようなインスタンス起動ウィザードが開始されます。ここでは、Amazonが用意した仮想OSイメージ(AMI)の一覧が表示されます。Windows ServerのみのAMIや、SQL Serverも同梱したWindows Serverなど様々な種類がありますが、今回はお試しということで、32ビットプラットフォームの「Basic Microsoft Windows Server 2003」を選択してみます。右部にある[Select]ボタンをクリックします。
ちなみに、SQL Serverを試してみたいときなどは、[Microsoft SQLServer 2005 on Windows Server 2003]などを選択すると良いでしょう。
AMIを選択すると、セキュリティの設定画面に進みます。今回は、先ほど設定したデフォルトの設定を使うので、[Skip this]をクリックします。もし、独自で設定した他のセキュリティグループを使いたい場合は、この画面で設定してください。
最後にインスタンスに関する設定です。[Number of Instance]の部分は、「何台のインスタンスを起動するか」という設定なので、今回は「1」を入力します。[Key Pair Name]には、先ほど秘密鍵の設定で入力したものを選択します。今回の例では「windows
」となります。
最後に[Launch]ボタンをクリックします。
図12のような画面が表示され、インスタンスの起動が開始されます。[Close]ボタンをクリックしてください。
なお、OSを起動させるのと同じため、起動までには少し時間がかかります。先ほどのインスタンス一覧(Instances)画面(図8参照)にて、インスタンスのStatusが「running」になれば起動完了です。