どうやって日本語を使えるようにするか
先述の通り、Amazon EC2で提供されているWindows ServerのOSには日本語の情報が一切入っていません。日本語を使えるようにするためには、Windows ServerのCDが必要となりますが、Amazon EC2のサーバにはCDを挿入することは出来ません。
しかし、Amazon EC2のストレージオプションである「Amazon EBS」の公開スナップショットボリュームには、Windows ServerのCDイメージがあります。これをEBSボリュームとしてマウントすることで、日本語化することが可能です。以降で、日本語を扱えるようにするための詳細な手順を紹介していきたいと思います。
Windows ServerのCDイメージからEBSボリュームを作成
Windows ServerのCDイメージを、EBSボリュームとして作成します。今までの手順と同様「AWS Management Console」から、作業を行っていきます。なお、Amazon EBS利用の基本手順については、第5回を参照ください。
まず、左サイドメニュー[Instances]をクリックしてインスタンス一覧画面を表示します。Windows Serverを選択し、「稼動しているロケーション(Zone)」を確認します。図23の例の場合、「us-east-1b」となります。同様に、「Instances」の部分に書かれてある「インスタンスID(「i-」から始まっているもの)」も、後で使うため確認しておきます。
次に、左サイドメニューから[Volumes]を選択し、[Create Volume]をクリックします。
図25のようなボリュームの作成画面が表示されます。[Size]は「2GB」を入力、「Availability Zone」は先ほど確認したロケーション(Zone)を選択(今回の例では[us-east-1b])、「SnapShot」のプルダウンは [Windows 2003 R2 Datacenter 32-bit]を選択します。
上記の設定が完了したら、最後に画面下部にある[Create]をクリックしましょう。
作成したVolumeのStatusが「available」になったらチェックを入れ、画面上部にある[Attach Volume]をクリックします。なお、VolumeのStatusが「available」になるまで、数十秒かかります。
図28のようなボリュームのAttach先設定画面が表示されます。「Instances」で稼動させているWindows Serverの「インスタンスID(先ほどインスタンス一覧画面で確認したもの)」を選択します。選択後、[Attach]をクリックします。