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「PyCon JP 2016」レポート

PyCon JP 2016 開催後レポート
~第2回 プログラムチームのPyCon JP 2016


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 プログラムチーム副座長の齋藤です。PyCon JP 2016でのプログラムチームのメインの過ごし方は、さまざまな企画の舵取りをすることです。今年は3月ごろから準備を始め、企画ごとに各担当者がさまざまな作業を分担して行ってきました。

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 今年は以下の企画がありました。

  • 基調講演
  • 招待講演
  • トーク
  • チュートリアル
  • ポスターセッション
  • Youth Coder Workshop
  • ビギナーセッション
  • ライトニングトーク
  • スプリント

 また、当日はオープニング、クロージングの司会と進行や、各トークセッションでの司会と進行が大きな役割です。

 本レポートで一挙に各企画についての概要や作業内容を振り返ります。PyCon JP 2016の雰囲気をこのレポートを通して味わってみてください。

基調講演

 基調講演担当の八神です。

 このセクションでは、基調講演担当のタスクと今年の基調講演の内容をご紹介します。

基調講演スピーカーが決まるまで

 基調講演担当の重要タスクの一つは、基調講演スピーカーの決定です。決定までは、スピーカー候補の提案募集、候補者への投票、スピーカー決めのミーティングというプロセスを経ます。候補となる方には多忙な方が少なくないため、半年前には決まるよう、早めに動き出します。

 まずスピーカー候補の提案募集では、「この人の基調講演が聞きたい!」という提案を広く集めます(ブログ記事)。Python関連のメーリングリスト、PyCon JPブログ、Twitterなどで告知し、PyCon JPスタッフでない方からの提案も広く集めます。

 余談ですが、募集をかけたところ、自ら基調講演スピーカーとして名乗りを上げた方がいました。残念ながらその方はスピーカーとはなりませんでしたが、まさか自ら立候補する方がいるとは思わず、私にとって非常に印象深い出来事でした。

 次に、スピーカー候補者への投票を受け付けます(ブログ記事)。この投票も、PyCon JPスタッフかどうかを問わず、広く受け付けています。

 そして、基調講演スピーカー決めのミーティングを開き、基調講演をお願いする人を決めます。得票数だけでなく、こういうテーマは基調講演に良さそう、といった意見も考慮します。

 基調講演は目玉イベントの一つであるせいか、このミーティングは毎年大変です。今年も一筋縄ではいかず、例えば投票結果の扱い方、PyCon JP 2016のテーマの反映について、関係者みんなが納得いくような形で決めていくことの難しさを感じました。

 このミーティングの結果、今年はJessica McKellarさん、Andrey Vlasovskikhさんのお二人にお願いすることになりました。

Jessica McKellarさん
Jessica McKellarさん
Andrey Vlasovskikhさん
Andrey Vlasovskikhさん

基調講演スピーカーのアテンド

 基調講演スピーカーのアテンドも、基調講演担当の大事なタスクです。ホテルの予約、ビザ取得の支援、空港へのピックアップ、当日の手伝いなど、スピーカーがスムーズに講演ができるようお手伝いします。

 ビザ取得の支援は毎年必要になるわけではないですが、今年はAndreyさんがロシアの方だったので必要となりました。基本的には外務省のホームページの手順に従って手続きを進めていきました。それほど時間はかからないと思っていたのですが、開催の5か月前に動き始めて、開催の1か月前にようやく取得できました。必要書類の作成や送付のためにAndreyさんや領事館とやりとりする手間が少なくなかったことや、私やAndreyさんの都合でなかなか作業が進まない時期があったことが要因かと思います。もし、申請が一回で通らなかったとか、書類に不備があって再送付が必要になった、などの状況になっていたら間に合わなかったかもしれません。似たような状況の方がいましたら、早めに動き出すのをおすすめします。

 ちなみにビザ取得では、一般社団法人PyCon JPの寺田さんにサポートしていただきました。特に書類面では、登記簿謄本などの必要書類を用意していただき、非常に助かりました。

 また、今年はAndreyさんの要望に応える形で東京観光に行きました。行き先は靖国神社、浅草などのメジャーな観光地でしたが、喜んでもらえたのではないかと思います。ただ、この像は誰なの?とか、お賽銭ってどういう意味があるの?といった質問にうまく答えられなかったのは反省点でした。

東京駅前でAndreyさんと撮影
東京駅前でAndreyさんと撮影

基調講演

 このような準備と、他のスタッフの尽力により、カンファレンス当日は無事に基調講演を行うことができました。一日目の基調講演は、Jessicaさんによる「Breaking the rules」というタイトルの講演でした。

 講演では、プログラマにはシステムを変える力があること、そして、その力は社会的なシステムのような、通常プログラマが扱うものとは異なるシステムにも適用できることを語られていました。また、その具体例として、Jessicaさんの最近の活動を紹介されていました。

Jessicaさんの基調講演の様子
Jessicaさんの基調講演の様子

 二日目の基調講演は、Andreyさんによる「What's New in Python 3.6」というタイトルの講演でした。講演では、Python 3.6で導入予定の機能として、Type Hintsや非同期処理に関する新機能を紹介されていました。

Andreyさんの基調講演の様子
Andreyさんの基調講演の様子

 より詳しい講演内容については、一日目はこちらの記事二日目はこちらの記事で紹介されています。

まとめ

 基調講演担当のタスクと今年の基調講演の内容をご紹介しました。私は初めてのPyCon JPスタッフでしたが、思わぬ出会い、出来事がたくさんあり、とても楽しめました。興味がありましたら、ぜひスタッフミーティングに顔を出してみてはいかがでしょうか?

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招待講演

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この記事の著者

齋藤 大輔(サイトウ ダイスケ)

PyCon JP 2016 プログラム担当副座長。 早稲田大学基幹理工学研究科博士後期課程および同大学教育学部助手。 プログラミング言語の教育を専門に研究している。Pythonを使ったGUIプログラミングに興味がある。 特にKivyがマイブーム。Kivyのドキュメントを翻訳したりしている。 Fac...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

八神 貴心(ヤガミ キシン)

PyCon JP 2016 キーノート担当。五反田〜品川近辺でインフラを作ったりコード書いたりしている。ここ数年はOSS関連の活動がマイブーム。最近好きなOSSはHugoLambCI。GitHub: ks888 Twitter: @ks888sk

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

舛岡 英人(マスオカ ヒデト)

PyCon JP 2016 プログラム担当。株式会社レトリバ 所属業務でDjangoとPythonに、Pythonに興味をもつ。業務以外では、Python製深層学習フレーム...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

清水川 貴之(シミズカワ タカユキ)

ドキュメンテーションツール Sphinx のメンテナ。 Sphinx-users.jp 運営。 一般社団法人PyConJP理事。 株式会社ビープラウド所属。 著書/訳書:「Pythonプロフェッショナルプログラミング第2版」「Sphinxをはじめよう」「Pythonプロフェッショナルプログラミング」「エキスパートPythonプログラミング」。 http://about.me/shimizukawa

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畠 弥峰(ハタ ヒロタカ)

PyCon JP 2016 チュートリアル担当。 Webアプリケーションを中心に10年近くPythonで仕事をしている。PyCon JPには2011年からスタッフとして活動。 Twitter: @flag_boy

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

村松 和哉(ムラマツ カズヤ)

東京電機大学、工学部に在籍。Pycon JP 2016ではプログラムチーム(ポスターセッション)を担当。 3年前に友人にPythonを勧められ、それ以来しばしば触るようになる。好きなモジュールはbs4やFlask。 Twitter: @peta_matu

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

濱田 侑弥(ハマダ ユウヤ)

PyCon JP 2016でYouth Coder Workshopの担当。 最近仕事ではPythonを使っていないが、AnsibleやFabricなどのPython製の自動化ツールは使っている。 趣味ではRaspberry PiやArduino、Leap MotionをいじるためにPythonを使っている。プログラミング以外の趣味はジョギング。 Twitter: @youkidearitai

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

清田 史和(キヨタ フミカズ)

PyCon JP 2016 プログラム担当副座長。 株式会社ヴァズ 所属 2012年からPyCon JP実行委員として活動を開始。Pythonは、5年前に立ち上げた SnapDish というサービスでプロダクション利用。IT分野では、Startup業を生業としている。最近は、コーヒーを通じた国際貢献を視野に入れた分野や子どもの育ちを考えた保育教育実践にも積極的に関わり活動を行う。 他の所属は、 学校法人北部学園幼保連携型認定こども園ほくぶ幼稚園 理事長、 株式会社ナチュラルコーヒー 代表取締役社長など。 Twitter: @kiyotaman Facebook: 清田 史和

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

飯田 頌平(イイダ ショウヘイ)

東京電機大学 通信処理ネットワーク研究室に所属。 専攻は機械学習。 Pycon JP 2016ではスプリント、ポスターセッションを担当。 Facebook: 飯田 頌平

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劉 南佐(リュウ ナンサ)

PyCon JP 2016でプログラムのスプリントを担当しました。 今の仕事はPythonを使ってウェブアプリケーションを開発しており、それがきっかけで初めてスタッフとして参加しました。個人的にPythonを使ってdata analysisとmachine/deep learningを勉強しています。 Facebook: 劉 南佐

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https://codezine.jp/article/detail/9828 2016/12/06 18:39

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