Java開発環境の使い方(3)パッケージ、クラスの作成
「プロジェクト」の準備ができたので、その中に「パッケージ」を作ります。「パッケージ」はJavaの仕掛けで、Javaプログラムの構成単位である「クラス」を集積する保管場所、すなわち管理単位になります。Javaではパッケージ名を明示しない「無名パッケージ」を認めていますが、本来は推奨されませんので、Eclipseでは無名パッケージのクラスを作ろうとすると警告が表示されます。
パッケージを作成するには、パッケージ・エクスプローラーで、プロジェクト名を右クリックして[新規(W)]-[パッケージ]を実行します。
すると「新規Javaパッケージ」の設定ウィンドウが表示されます。[名前]に今回は「hellopac」と入力して[終了]をクリックします。パッケージに対応するフォルダは、規定値ではプロジェクトのフォルダの中の「src」フォルダに作られますが、この画面で他のフォルダに変更することもできます。
「プロジェクト」と「パッケージ」の準備ができたので、いよいよプログラムの構成単位である「クラス」を作ります。パッケージ・エクスプローラーで、パッケージ名を右クリックして[新規(W)]-[クラス]を実行します。
すると「新規Javaクラス」の設定ウィンドウが表示されます。今回はテスト用に独立して動作するJavaアプリケーション「HelloEclipse」を作成します。名前に「HelloEclipse」と指定し、[どのメソッド・スタブを作成しますか?]で[public static void main(String[] args)]のチェックボックスをオンにして[終了]をクリックします。
プロジェクト/パッケージ/クラスの削除
この手順の説明の最後として、「間違ってやりなおしたい場合」の対処について述べておきます。
間違ったプロジェクト、パッケージ、クラスを作成してしまった場合、パッケージ・エクスプローラーで右クリックして[削除(D)]を実行することで消去できます。パッケージを消去すると中に作成したクラスも削除されます。プロジェクトを消去する場合は、ディスク上からプロジェクト・コンテンツを削除するかどうか選択するチェックボックスが表示されます。プロジェクトを消去するとその中に作成したパッケージ、クラスも削除されます。
上記で説明した以外にも、次のような設定が可能です。ただし、Javaプログラミングの経験がある方向けですので、Java初心者の方はこの項は読み飛ばして結構です。
- ソースフォルダやパッケージを変更する
- エンクロージング型を指定する
- クラスの修飾子をdefault(無指定)に変更する。インナークラスの場合はprivate、protectedへも変更可能。
- クラスの修飾子にabstract、finalを追加する
- スーパークラスをjava.lang.Object以外に変更する
- インターフェースの実装を追加する
- スーパークラスからのコンストラクターの定義を作成する
- 継承された抽象メソッドがある場合にその定義を作成する
- 事前に設定したコメントを追加する