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「PyCon JP 2011」レポート

運営スタッフが振り返る「PyCon JP 2011」の模様と今後の展望

「PyCon JP 2011」運営レポート

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 8月27日、日本で開催されたPythonユーザーのためのカンファレンス「PyCon JP 2011」。本稿では、運営者視点で背景や事後の様子を交えつつ、当日の模様をお伝えします。

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はじめに

 PyCon JP 2011は参加者総数 247名(運営チーム 22名、当日スタッフ 14名を含む)、トラック数3、セッション数21(LT含む、OpenSpace含まず)と前回PyCon mini JPを大きく上回る規模で開催され、成功を収めることができました。参加いただいた皆様、スタッフの皆様お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

 今回は、運営視点でのPyCon JP 2011開催レポートをお伝えします。各セッションのスライドやUstreamへのリンク、参加者のブログエントリなどは開催報告にまとめているので、そちらも併せてご覧ください。

スポンサー・協力

 PyCon JP 2011は以下のようなさまざまな大学・企業の協賛・協力によって開催されました。ご協力いただいた大学・企業にお礼を申し上げます。

 

会場提供

Gold Sponsor

Silver Sponsor

Bronze Sponsor

Snack&Beverage Sponser

告知協力

ノベルティ提供

グッズ

 PyCon JP 2011では参加者へのおみやげとして、パンフレットの他に3点のグッズを用意しました。運営チームがグッズのために動き出したのが遅く、各社さんとも短い納期の中対応していただいて非常に感謝しています。

PyCon JP 2011グッズ
PyCon JP 2011グッズ

 さっそくPCにステッカーを貼ってくれている方や、飴を効果的に使ってPythonを布教している方もいらっしゃるようで、喜んで使っていただいているものと思います。

 街中でPyCon JPステッカーが貼ってあるPCを見かけたときには、ぜひお互いに声をかけあってみてください。

基調講演

左から イクバル(財務)、増田(副座長)、
Tarek 氏、寺田(座長)
左から イクバル(財務)、増田(副座長)、 Tarek 氏、寺田(座長)

 座長をつとめました、寺田です。今回のPyConでは、基調講演には海外からPython関連で活躍する人物に登壇いただきたいという強い思いがあり、実行することができました。

なぜ海外から

講演するTarek氏
講演するTarek氏
立ち見が出るほどの満員
立ち見が出るほどの満員

 海外で活躍中のPythonエンジニアに日本にお越しいただき、発表していただいた理由としては、以下のようなものがありました。

  • 英語で講演していただき、国際的な会としたい。
  • 国内のPythonエンジニアに、世界に目を向けてほしい。
  • 世界的なPythonハッカーと日本のPythonistaが気軽に話ができる環境を提供したい。
  • 海外との距離が近づいて、Pythonをもっと好きになってもらい、コミッターや翻訳者など関連するプロジェクトを行って欲しい。
  • 海外のPythonistaにも逆に日本に興味を持ってほしい。

英語トラックの意義

 英語での発表もさることながら、聴衆も英語力が必要となり、その面では大変だったのではないでしょうか。しかし、以下のような良い点があったと思います。

  • 英語でなければ聞けない話を聞くことができた。
  • 台湾からの発表者が2名来日してくれた。
  • 海外からの発表者が他のセッションを聞けないということが避けられた。

今回英語での基調講演をやってどうだったか

 基調講演の内容は、Tarek Ziadé氏に「Packaging」と「Python 3」に関して、60分間熱く語って頂きました。

 朝一番から彼の話を聞こうと多くの方に集まっていただき、みなさん興味深く話を聞いていたように思います。講演後も、廊下でTarek氏に話を聞いている人や、書籍へサインを求める人もたくさんいました。PSF Award(Pythonコミュニティに貢献した人に贈られる賞)を受賞したTarek氏に発表いただき、彼の考えていることや日頃行っていることを共有してもらったことは大きな成果だったと思っています。海外からお呼びした意義があったと感じました。

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この記事の著者

保坂 翔馬(ホサカ ショウマ)

どこにでもいる普通のプログラマ。 主にPython界隈で活動中で、勉強会に出没したり、PyCon JP運営チームに参加するなど。 最近はPyPyに興味を持って開発・翻訳などをしたりしている。 パーフェクトPythonの著者の一人 PyCon APAC 2013副座長 Python mini Hack-a-thonの主催の一人 趣味は自転車・バイク・ボルダリングなど。 Twitter: @shomah4a ブログ: プログラマのネタ帳 二冊目

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鈴木 たかのり(スズキ タカノリ)

PyCon JP 2016座長。 株式会社ビープラウド所属部内のサイトを作るためにZope/Ploneと出会い、その後必要にかられてPythonを使い始める。PyCon JPでは2011年1月のPyCo...

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寺田 学(テラダ マナブ)

一般社団法人PyCon JP 代表理事。Plone Foundation Ambassador。株式会社CMSコミュニケーションズ 代表。NVDA日本語チーム 監査。Zope/Ploneの専門家として,大学系・公共系などのCMSコンサルティングや構築を手がけている。PyCon JPには、初回からスタッフとして活動。他のOSS活動も行っている。開発者してはPloneコアコミッターとして,Ploneの開発にも携わっている。Tw...

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遠藤 隆尚(エンドウ タカナオ)

Vettl Inc. CTO地ビール・サンクトガーレン湘南ゴールドとサーフィンのために日々働く。Google App Engineなどで全般的にPythonを使うかたわら、Erlang製のWebSocket Server Shirasu.wsを開発している。Twitter: @MiCHiLU ブログ: 湘南ぱいそん

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杵渕 朋彦(キネブチ トモヒコ)

一介のプログラマ。エンタープライズなところで仕事をしていて普段はJavaを使っている。Pythonは個人の活動で使用している。主に言語そのものや理論に興味があり、CPython 3.2ソースコードリーディングスタート代数を開いている。Twitter: @cocoatomo

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畠 弥峰(ハタ ヒロタカ)

PyCon JP 2016 チュートリアル担当。 Webアプリケーションを中心に10年近くPythonで仕事をしている。PyCon JPには2011年からスタッフとして活動。 Twitter: @flag_boy

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池 徹(イケ トオル)

雑食ソフトウェアエンジニア教育研修コンサルタント、システムインテグレータ、外資系サーチエンジンを経て、オーストラリアの企業から忍者の称号を授るが抜け忍となる。現在は職を探すべく暗躍中。2011年の初夏にEuroPythonに行って以来、PyPyにのめり込み、ついには日本コミュニティ pypy-ja の立ち上...

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森本 哲也(モリモト テツヤ)

一介のプログラマ。Anacondaのソースを読み始めたきっかけから Python という言語の特徴やプログラミングに興味をもつようになる。 プログラマとして生きていくにはどうすれば良いかを日々考えている。 オープンソースやそのコミュニティが大好き。Twitter: @t2y ブログ: forest book

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清水川 貴之(シミズカワ タカユキ)

ドキュメンテーションツール Sphinx のメンテナ。 Sphinx-users.jp 運営。 一般社団法人PyConJP理事。 株式会社ビープラウド所属。 著書/訳書:「Pythonプロフェッショナルプログラミング第2版」「Sphinxをはじめよう」「Pythonプロフェッショナルプログラミング」「エキスパートPythonプログラミング」。 http://about.me/shimizukawa

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CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/6151 2011/09/15 14:00

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