SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

最新バージョン「Visual Studio 2017(Visual Studio "15")」特集(AD)

iOS/Androidアプリの開発を支援する「Visual Studio Mobile Center (preview)」を使ってみよう

最新バージョン「Visual Studio 2017(Visual Studio "15")」特集 第4回

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

使う前の準備

 ここからは、実際にAndroidアプリとiOSアプリでのMobile Centerの使い方を紹介します。

 その前に、アカウントを作成する必要があるので、Mobile Centerのサイトにアクセスしてください。アカウントは誰も無料で作成できますが、すでにGitHubかMicrosoftのアカウントを持っていれば、そちらを使っても構いません。

 また、ビルド対象のソースコードを取得するために、GitHubなどのリポジトリサービス上にあることが前提になっています(注1)。各種リポジトリはPrivateであってもPublicであってもどちらでも構いません。

注1

 執筆時(2017/03月)にはGitHubのみのサービスでしたが、現在ではGitHubに加え、「Visual Studio TeamServices」と「BitBucket」もリポジトリサービスとして利用できるようになりました。

 今回は実際にGitで管理されているiOSやAndroidのソースコードを自動的にビルドし、ビルドが終了すると、メールで通知し端末にインストールして実行するまでの流れ(図2)を通じて、それぞれの機能を紹介します。

図2 ソースの変更からアプリのビルド・配布までの流れ
図2 ソースの変更からアプリのビルド・配布までの流れ

Mobile Centerにアプリを追加する

 実際にiOSとAndroid用のアプリを追加してみます。Mobile Centerには表1で示すアプリが登録可能です。また、現時点で、ユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)のサポートも予定されています。

表1 Mobile Centerで利用可能なプラットフォーム
利用できるプロジェクト(もしくは言語)タイプ ターゲットOS 説明
Objective-C iOS Objective-Cで構築されているiOS用のプロジェクト
Swift iOS Swiftで構築されているiOS用のプロジェクト
Java Android Javaで構築されているAndroid用のプロジェクト
React Native iOS/Android react.jsを使ったiOS/Android用のマルチプラットフォーム向けのプロジェクト
Xamarin iOS/Android Xamarin(C#)を使ったiOS/Android用のマルチプラットフォーム向けのプロジェクト

 本稿では、Visual Studio 2017で開発がサポートされているXamarinを使って、iOSとAndroidの場合を紹介します。

 なお、サンプルアプリには、Xamarinが提供しているTodoアプリを利用します。サイトを表示すると図3のように表示されるので、「ダウンロード」ボタンを押して該当のファイルをダウンロードしたら、それらのファイルをもとに自分のリポジトリを作成します。

図3 TODOサンプルアプリのダウンロードサイト
図3 TODOサンプルアプリのダウンロードサイト

 それでは、Mobile Centerにログインし、新しい「App」を作成していきましょう。Mobile CenterにおけるAppとは、ビルド、テスト、配信など行う最小単位であり、このAppからは1つのプラットフォームに対するアプリケーションのみを扱えます。

 そのため、XamarinやReact NativeなどのマルチOS開発を行えるプラットフォームを使用する場合は、iOS用とAndroid用のAppをそれぞれ作成する必要があります。今回は、iOS向けに手順を紹介しますが、Androidでもほぼ同様の手順で対応が可能です。

 Appを新規作成するには、Mobile Centerのトップ画面から「Add new app」ボタンを押します。作成フォームが表示されるので、以下の図のように必要な情報を入力してください。「Name」と「Description」には任意に記述して問題ありません。

図4 App新規作成画面
図4 App新規作成画面

 入力が終了したら「Add new app」ボタンを押せば、Appの作成は完了です。

次のページ
アプリをビルドする

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
最新バージョン「Visual Studio 2017(Visual Studio "15")」特集連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 小林 昌弘(コバヤシ マサヒロ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 秋葉 龍一(アキバ リュウイチ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/10095 2017/05/29 15:31

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング